いすずさんの所で浅倉久志さんの訃報を知りました。
この方にはずいぶんとお世話になりました。
自分の持ってる青背の文庫の中には浅倉さんの翻訳がたくさんあります。
読みやすい文章で且つ物語の雰囲気もよく伝わって来る名訳文でした。
最近はあまり本を読まないので浅倉さんに代わる人物がいるのかどうか分らないのだけれど、翻訳の数といいレベルといい尋常では無くて…これはものすごい損失だな…と感じています。
昨年5月に亡くなった栗本薫さんやその少し前の年に亡くなられた浅羽莢子さんなどは、私にとって十代の道を照らしてくれた物語作家であり紹介者でした。
彼らが居なくなる事で、ひとつの時代が終わっていくのを目の当たりにしています。
彼らのようには出来ないけれど、自分も次の時代の人にささやかな何かが残せたらいいのにな…
なんて夢見がちな事を考えてしまいます。