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ぼくらの時代がすこしずつ動いている。

いすずさんの所で浅倉久志さんの訃報を知りました。
この方にはずいぶんとお世話になりました。
自分の持ってる青背の文庫の中には浅倉さんの翻訳がたくさんあります。
読みやすい文章で且つ物語の雰囲気もよく伝わって来る名訳文でした。
最近はあまり本を読まないので浅倉さんに代わる人物がいるのかどうか分らないのだけれど、翻訳の数といいレベルといい尋常では無くて…これはものすごい損失だな…と感じています。

昨年5月に亡くなった栗本薫さんやその少し前の年に亡くなられた浅羽莢子さんなどは、私にとって十代の道を照らしてくれた物語作家であり紹介者でした。
彼らが居なくなる事で、ひとつの時代が終わっていくのを目の当たりにしています。
彼らのようには出来ないけれど、自分も次の時代の人にささやかな何かが残せたらいいのにな…
なんて夢見がちな事を考えてしまいます。

コメント一覧

いすず URL - 2010/03/04 (木) 23:56 Edit

こんばんはです~。
浅倉久志さん、本当に残念ですね……(思いだし凹み)
だんだんと自分を育てた名文が過去の古文と化していくのだろうか、と考えれば寂しいです。
これからはどんな人たちが次の時代引いて行くのでしょうね。

ちさ - 2010/03/05 (金) 11:50 Edit

いすずさん、コメントありがとうございます〜。

そうですよね。
私も未だに信じられません…
そういえば藤田さんがご自身の物語作りの基本と言っていた、ゼラズニィの「地獄のハイウェイ」も浅倉さんの翻訳だった…。
その藤田さんに影響を受けた次の世代のクリエーターも育っている訳ですし。
浅倉さんの手がけた翻訳作品は確実に次の世代を、時代を作っているんですね。
そう思うと、少し慰められる気がします。
浅倉さんが手がける新しい翻訳を読めないのは、やっぱり寂しいですけど。