加藤鳴海

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キャラクターとしては勝より、作者の好みなんじゃないかという気がします。勝のキャラは作った感が強いけど、鳴海は基本の造形が自然っつーか無理がないっつーか。
鳴海が勝としろがねと一緒にサーカスをしていたら、物語後半には死んじゃったかもしれない、と思う。作者がああだから、そんな展開もありえるよね…
しろがねとは多分結ばれると思うけども。
自分の子供を残して死んじゃうとか、そんな感じかもしんない。
男の中の男をつきつめると、最後には殺しちゃいそうだもんなー。藤田さん…
鳴海を殺したくないから舞台を分けたとか思っちゃう。
殺さないストーリーを考えてくうちに迷走しちゃったんでは…
作者、恋愛描くの苦手そうだし…
でもタニス・リーが好きなんだよね?!うーむ、好きと向き不向きは別か…

そして鳴海の腕ですが、最初から戻すつもりもあったんではと…感じました。
意外に冷凍保存の件、違和感が無かったのです。
死んだと思ってるんだけど、他の遺体も見つからず、一応行方不明扱いで。
「腕を焼いたら鳴海兄ちゃんが本当に死んじゃう」なんて
物知りでアタマのいい勝坊ちゃんが、未練たらしく腕を冷凍保存してた、
ってのもそれなりにイケるんじゃないかと。アタシなんざ、そう思っちゃう訳ですよ。だもんであんな妄想会話を書いちゃう訳ですが
ま、本当は後で思いついたんだろうと私も思うけど(笑)

自分は鳴海と勝の絆がとてもとても好きで。
これもまた大好きだった仮面ライダー響鬼の師匠と弟子、ヒビキさんと明日夢くんのような関係性を求めてたような気がします。
響鬼を知らない人には訳分かんない事書きますけど、あの作品も後ろ半分迷走して「大人の男とその後を追う少年」の構図がメタメタになっちゃったから非常に不満が残ったんですよね。
だからその自分の気持ちを解消するためにも、勝に正しく鳴海の後を追って欲しかった。からくりサーカスの物語後半、結局「鳴海と勝」の関係性が希薄になっちゃったので、不満は解消されずじまい…(それどころか倍増して)個人的にひどく残念なのでした…

鉛筆で描いたものをペインターで彩色、Photoshopで加工してます。2007.6.30