以下ちょっと重い内容です。
こういう場に書くのは相応しくないとは分かっているのですが、どうしてもネットに上げておきたくて書きました。
彼女の生きた痕跡は今でもネット上に残っているので。
「……ネットは広大だわ」
彼女が好きな作品の名台詞。
だから私もネットで彼女に言い訳をする。
高校生の頃、手紙をやりとりしていた人が亡くなっていた。
数年前、偶然彼女のサイトを知って時々こっそり覗いていた。
好きなアニメが同じで、アニメ誌の情報欄で知った彼女の同人誌を買ったりイラストを描きあったりしていた。
私がアニメに興味が無くなって、そのうち手紙を出さなくなった。
そのため彼女のサイトを見つけても、気が引けて声をかける事が出来なかった。
何となく、彼女に嫌われてるんじゃ無いかと思っていたから。
私は彼女が入院した事を知ってもメール出来なかった。
がんばって、と声を掛けたかったけどどうしても出来なかった。
しばらくして彼女が退院した事を知って勝手にほっとしていた。
そして半年以上たって彼女のサイトのアドレスをクリックして現れたページは
「サーバが見つかりませんでした」
それを見ても鈍い私は「忙しくなってサイトを止めたのかな」と思っていた。
そのまま彼女のサイトの名前で検索したページをつらつらをと覗いていたら…
「○○さんが、ご病気で昨年末に若くして亡くなってしまいました。」
彼女が出入りしていたファンサイトの掲示板だった。
しばらく頭が真っ白になった。
会ったのは一回きりだしそれも20年近く前。
手紙だけは何十通もやりとりしたが、それだって同じくらい昔の話だ。
ネットがなければ彼女の消息は一生分からなかっただろう。
それに彼女にとって自分は十代の頃つき合いのあった知人の一人に過ぎない。
私にしたって彼女に必要以上の思い入れがあった訳では無い。
彼女に励ましの言葉を掛けられなかった事も別に間違っているとは思っていない。
でもやはり、彼女の冥福を祈らずにはいられない。
彼女はアニメライターを目指してがんばっていたらしい。
悩み事の多い人だったけれどその悩みからすべて解放されて、今は好きなアニメを思う存分楽しんでくれていると良いと思う。
さやこさん、あなたが安らかに眠られる事を心の底から願っています。
空 - 2008/08/10 (日) 06:07 Edit
さやこさんはかなり若くしてお亡くなりになったんですね。
尤も、私たちくらいの世代になってくると同年代でも死と隣り合わせになっている人もわりと見かけるのですが。もし自分が死ぬことになったら……心残りが多くて困るでしょうね。
ネットは広大。ホントですね。
私も閉鎖宣言をしないでサイトが半月停滞し、メールも音信不通になったら骨になっていると思ってください。
まだ全然死ぬ予感はありませんけど。
さやこさんにちささんがしたように自分の与り知らないところで冥福を祈ってくれる存在がどこかに在るというのもとても幸せなことだと思います。
精神だけになったさやこさんはちささんの気持ちを見つけてますよ。